債務整理中における銀行からの条件変更提示
2009年12月 相談者:会社経営者Sさん。
相談内容
長年、大手メーカーの関連会社として会社経営をしていたSさんはこの10年構造不況で業績が思わしくなく再起を断念。大幅な債務超過となっている自分の代で会社を解散し、スリム化した状態で新しい会社として息子に引き継がせたいと考えました。すでに弁護士を入れ、法的な債務整理を予定していて、ほとんどの財産は処分することに。

そんなとき、自宅だけは確保できるようにということで銀行側から返済の条件提示があったとのこと。つまり、銀行にしてみれば、債務整理が行われれば全額回収不能になる案件。そこで、自宅分については多少の返済をいただければ抵当権を抹消するというわけです。
しかし、この抵当権抹消の代わりに銀行から返済を求められたこの希望提示額は果たして適正な金額なのだろうか?
というのが私たちへの相談内容です。
回答
Sさんは長年に渡り、会社経営の中で銀行取引を行い、大きな業績をあげていた時代もありました。そして現状でも息子さんへの引継ぎをなんとかスムーズにすませたいということから、これまでも粘り強く債権者との話し合いを何度も持たれています。
対象のご自宅を適正な査定評価することが、私たちの仕事になるのですが、今回のケースはそれよりも
銀行より提示された金額がなんとか支払い可能な額であること、
また、自宅が相談依頼者にとってやはりなんとか残したい唯一の財産であること
の2点が大きい要素であると判断、状況をの聞き取りから十分に把握した上で、協議検討の結果、条件提示を受け入れるべきとの回答をいたしました。

Sさんは当方の回答を得て、納得した上で事を進められたようです。当然ながら相談以前に自分の判断もされていたとは思います。
しかし、誰かしかるべき人に相談して適正意見を聞きたいというのが本当だったように思います。依頼者の強い希望もあり、相談およびアドバイス料として5000円をいただきました。また、「力になってくださってありがとう。今の時代に必要なサービスですね。」と、感謝と励ましの言葉もかけていただき、私たちもとても嬉しかったです。









