- 09/11/30
- 事例紹介
下のケースは住宅ローンの返済苦という事例ではなく、借金の整理と不動産の売却を
当方でサポートした事案です。ただ、住宅の売却が遅れれば借金がどんどん膨らむと
いう状況であったわけですから、早期売却に向けての売却価格の設定はとても重要な
部分でした。
相談前の状況
宇都宮市近郊 Iさんのケース。Iさんはお母さんと二人暮し。80才を越えた寝たき
りのお母さんの介護をしながら生活してきました。
お母さんが寝たきりになるまでは、Iさんも仕事をして2人の生活も問題なく過ぎてい
ましたが、完全に寝たきりになった後は仕事に出ることも容易ではなくなり、いよいよ
仕事を辞め、完全に介護漬けの生活となりました。

今までIさんが生活費を稼いで生計を立ててきた
のですが、介護に集中することで完全に収入源が
なくなります。Iさんは、身内の方や、元同僚か
らもお金を借りたりしてやりくりしたものの生活
は厳しくなる一方。さらに、突然の急用などでお
金が必要になったときは消費者金融からも少しず
つ借り入れをするようになってしまいました。
お母さんが亡くなったあとに、その借りてきたお
金を返そうと、改めて借入した金額を計算したら、
消費者金融からは200万円以上、元同僚からは
100万円以上。身内の方からはわからなくなる
ほどの借金に増えていました。もちろん支払う資
力はなし。これからの生活さえもままなりません
・・・・。
「相談センターでの対策」
最後の策としてご自宅を売ることを決意し、Iさんの身内の方から当方にご紹介をいた
だきました。
しかしながら、その家は築年数が古く、壊れている箇所も多く、しかも田舎の住宅地と
いう場所のため、あまり高く売れそうにありません。
売主さんの希望は当然ながら少しでも高く売ってほしい。ということです。
しかし、査定設定を間違って高くすると「よくある何年も売却できない売
れ残り物件」になってしまいます。
相場を算出するためには路線価や固定資産税評価額、公示地価、築年数、
近隣の売却事例、近隣の売買事例や近年の市場の動き等さまざまな要因を
検討し、この価格であれば売却可能であろうという金額を出します。
しかし、当方では納得できる金額であっても、売主にはなかなか納得でき
ない金額であることはよくあることです。ともすれば売主様はバブルの時
の一番高かった時の価格などを引き合いに出されたりするものです。
そんなときに納得してもらえるのは、信頼関係しかありません。全面的に
借金の返済についてのサポートも含めて相談に乗っていた私たちのことを
依頼主も全面的に信頼をしてくださって早期に解決するために私たちの査
定金額を受け入れていただきました。積極的な広告活動も功を奏し、なん
とか3か月ちょっとで売却に至ることに。
結果として元同僚、消費者金融等に全額返済を終え、約150万円くらいの残りがIさん
の手元に残りました。Iさんはその金額を元手にアパートを借りて、既に就職も決まり、
再出発をされています。
さらに借金を重ねる前での売買に踏み切ったことや、生活にまだ若干余裕がある状態での
行動だったことで、再起できるお金が手元に残ったわけです。もし欲を出して高い売値を
つけたならば、何の解決にもならない上に無駄な時間だけが流れていったことでしょう。
売却価格の設定は信頼できる市場を熟知した専門家の査定価格を元にしたアドバイスが必要で最
も重要な部分だということ、業者との信頼関係を結べるかどうかにかかってくると思います。